Plusα
□しいそうめとろのーむ
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>教室に入ってからも不思議そうにこちらを見る生徒がちらほら。主に女生徒だったが,男子生徒は構わず話しかけてきた。
教師が来るまでの暇つぶしだ。
「なぁ他人のそら似なのか」
「いや。遠い親戚だよ。お互い面識はないけど」
「へぇ。じゃあ…」
「アレックス。アレックス・ディノ」
「ディノって聞かないな」
「残念。うちは普通のサラリーマンだよ。縁戚関係持ち込まないのがザラの流儀だろ」
「ちぇ。奢って貰おうと思ったのに。宜しくアレックス。俺はシン・アスカ」
黒髪に赤い瞳のやんちゃ坊主だが,意外に気遣い屋のようだ。こうしてアレックスが他から同じ質問を受けないようにしてくれている。
初対面でこんな物言いをすれば反感を買いそうだが,彼の雰囲気がそれを許容している。
後で聞いたことによると、まさかの妹持ちで面倒見は悪くないらしい。
学校生活はなかなか良い切り出しだったが,放課後のことを思うと聊か厄介だなと感じた。
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一方その頃,アスランはキラの実力テスト対策の勉強を見ながら,入学式のことを思い出していた。
話には聞いていたが,まさかあそこまで似るのか。遺伝子操作をしているのだから可能性は理解していたつもりだった。
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