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□信じさせてねMy Lover
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綺麗な指が頬をさらって、髪をくぐって力を込める。すれ違うほんの僅かな時間に見事な手付きで誘われ、キラは誂えたようにアスランの口唇と合わさった。

相も変わらず自然というか、隙があるようでないというか。そういう気持ちは、まるで小言のように溢れてしまった。
未だに慣れない照れくささ。そんなこと言えるほどに純情でないのも理解している。

「君は本当にさらっとキスするよね」

「そう?」

口唇だけを離した、目と鼻の先でアスランは小さく笑った。綺麗な翡翠も自分の髪と彼の髪に阻まれてよく見えないのに、いつも通りの優しい眸であることはよく分かる。

キラがこんな苦言めいた言葉を発して後悔するのを、アスランはなぜか知っていて『平気だよ』と笑ってくれる。

「やらしいだけだよ。隙あらばキラにこうしたいって思ってるから」

だからチャンスは逃さないだけ。分かったような分からないような答えに呆けていると、またキスされた。

少なくともキラ相手には、アスランはとても慣れている。するすると肌を撫でる指先も、さらさらと髪を梳く指先も、とても自然になんでもないことのように触るから。

たまに彼が何を考えているのか分からなくなる。
これだけ近くにいて、ラクスやカガリに聞かれたら今更何を…なんて失笑されそうだ。


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