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□予定なし
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彼の人はいつも唐突である。

「ねーね。シン君はクリスマスの予定とかないわけ?」

「プライベートならないっすよ。仕事は誰かさんのせいで溜まってうまくいかないし」

プライベートも誰かさんたちのせいで,見込みはないわで全く進展なしだが,この御仁に皮肉は通じない。

「つまんないー。若い子はパーティーとかしようよ〜」

で,僕呼んでよー。と,ガタガタお喚きになる白服キラ・ヤマト。シンの上司。やれば出来るのにしない。
サボリとケーキは蜜の味。書類整理は死んでもやらない。こんな暴虐武人に何故惚れたかは分からない。

色んな意味でのギャップがあり過ぎるせいだろうか。惚れた弱みでおおかた,奴の言った通りにしちゃうのが辛い今日この頃。

「キラ…机に足を乗せるな」

シュンっとドアが開いて,女王様キラの世話役としてオーブから単身赴任中のアスラン・ザラが言う。
シンの元上司で恋敵。しかしたまに誰より頼りになる彼である。

「ただいまくらい言いなよ。アスラン」

「足を人に向けるな。失礼だ…って靴下擦れてるじゃないか。脱げ。縫うから」

「ってえぇー!!いっいいよ。洗濯してから自分で」

靴下に手を伸ばすアスランに慌てるキラ。足をすぐさま下ろすも,ちょっとしたリーチ差で靴下を剥ぎ取られた。



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