佐鳴

□『calmrestday』
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「そうだ、どうせならサスケとナルトも誘ってさ。
 第七班のみんなでお昼ってのはどう?」

「それいい!
 確か昨日の帰りに、サスケ君とナルトは一緒にいるって言ってたし。
 ナルト、サスケ君の家で巻物見せてもらうんだってはしゃいでたから」

「おや。それじゃーお邪魔かなぁ」



結構前に発覚した、彼らの関係。

まだこれはオレ達しか知らないことだけど。



「別に構わないわよ。
 いつでもどこでも任務中ですらイチャイチャしてるんだから」



さらり、と言ってのけた桜色。

あのふたりのことがバレたときの悲惨さは、もはや影も残っていない。



「サクラも言うようになったねぇ…」

「だってナルトのヤツ、私の好きな人を横から出てきて掻っ攫ったんだもの。
 このくらいの邪魔のひとつやふたつ、してやらなきゃ気が治まらないわ」



いや、むしろ君の好きな人がナルトを掻っ攫った側なんだけど。

……これは言わない方が身のためだな。



「それじゃあ適当に材料買って、サスケの家に行っちゃおうか」

「…でもサスケ君の家、突然行っちゃっても平気かしら?」



これはサスケの家の人は、という質問だろうか。

サクラは頭がいいから、ナルトと違って『末裔』の意味を理解していないって訳じゃないだろうし。

だとしたら……



「平気でしょ。
 アイツんちは広いから」

「…?
 そうなの?」

「そうなのよ。
 初めてなら尚更びっくりすると思うよ」



すっごく楽しみだわ、なんて言ってると、ホントに度肝を抜かれるぞ。

この様子だと、多分サクラは「一人暮らしにしては」という意味で、今の言葉を捉えてる。

きっと広々とした部屋や、小さな一軒家でも想像してるんじゃないだろうか。





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