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ぼくのなまえは?
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「だ、だって、年上ですし!」
「うん。それで?」
「そ、それで!?え、えと、だ、大先輩だし!」
「うん。…で?」
「え、えと、えと、…な、中村さんだし…?」
「(なんじゃそりゃ)…あのなぁ、」
「わっ!?」

さっきまで座っていたところから、中村さんにひょいと抱き上げられて、一気に中村さんの隣りに座らされる。
わ、わ、し、至近距離…!!!

「お前は俺の彼女なんだよな?」
「は、はい!」
「(…)(そこは元気いいんだ)なら、その敬語もいらねぇじやん。」
「う、ぁ、でも、中村さん、」
「…もうそれじゃ返事しない。」
「え、えぇっ!?でもですね、中村さんは中村さんで、」
「…(つーん)」
「!!!(えぇえぇぇっ)」

ど、どうしよう、どうやら本当に返事してもらえないらしい…。
しかも中村さんの手はわたしの腰に回ったままで、どうやらこっちも、このままでは離してもらえそうにない。
う…えぇい!!!




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