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□ねぇ、自惚れてもいいですか?
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「あっ中村さん!お疲れ様です!」
「おー、お疲れ。」
「じゃあお先に失礼しますね。」
「…待て。」
「?」
「ちょっとこっち来い。」
今日の収録が終わり、キャスト陣がぱらぱら帰り始める中、中村さんに連れられてスタジオの外の休憩所へ。
…?
何だろう、話って…?
「…」
「…あの、何ですか…?」
「…」
「中村さーん?」
「…あのさ、」
はい、
と、何やら言いにくそうに口を開いた中村さんに返事をすると、また少し間を空けてから、中村さんが続けて言った。
「さっき、杉田と何話してたん、ですか。」
「(敬語…?)え?杉田さんと?」
「さっきの休憩ん時。」
「あぁ、今度出るゲームの話を少々…」
「…ふーん。」
へぇ、そう、
と呟いたきり、中村さんは黙ってしまった。
え、あなたが聞いてきたのに、リアクションそれだけ…?