CROSS OF CROSS

□始まりの交錯
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それは夏休みのある日の事。

俺と春原は、気が付いたら見知らぬ場所にいた。

「岡崎、ここどこ?」

俺が知りたいくらいだ。

「なぁ、春原」

「何だよ?」

「今度また同じシチュエーションに遭遇したら、記憶喪失したという設定で会話してくれ」

俺はこんな状況にも関わらず、春原にそう言った。

「あぁ、わかったよ」

とりあえず、何が起きたのか整理しよう。

「春原、何か思い出した事はあるか?」

「うーん、最後に見た光景は確か……」
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