夢
□ほれてまうやろオオォォォ!!!
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「沖田なんて嫌い」
「へぇ、奇遇だなァ、俺もアンタみたいなバカ女嫌いでさァ」
「くぅ…っ」
バカ女ってなんだ、バカ女って。お前もバカだろうが、この減らず口め!!
ほんとムカツクな、こいつー。顔は可愛い顔してるのに、腹ん中は真っ黒で口を開けば憎たらしい言葉ばっか出てくる、童貞のくせして!!
大嫌いだ、大嫌い。
ホント嫌いだからね、私ー。嫌よ嫌よ好きのうちなんてあるけど、そういうのないからね、私、純粋に嫌いだからね、この腹黒ドS王子は。
ハニカミ王子でも見習え、バカ。見ろ、あのひたむきで純粋な目を。黒さのかけらもない。
「あぁ、バカ女に言うことがあったんでさァ」
「バカ女って言うな、バカタレ」
「うるせェ、バカ。ったく…続きが言えねぇじゃねぇか、空気読め」
「お前がな」
「いや、お前がな。それはそうと、あそこの廊下の真ん中、気をつけてくだせェ」
「へ?」
「板が腐ってるところがあるんでさァ。どうせアンタ、バカだからハマると思ったんで一応注意しにきてやったんでィ。それだけでさァ、じゃぁ」
「………………ッ」
ほ…
ほれてまうやろオオオォォォォッッ!!!!
腹黒ドS王子なのに、
またバカって言ってるのに、
なにその見え隠れする絶妙な優しさはぁっ!!
くそ…っ、落ち着け、私。
あの腹黒だぞ、油断したらだめだぞ、私!!
「そんな卑劣な手にかかってたまるか……って、いない!!」
言い逃げか…ちくしょ…
あっ、マジで沖田、嫌いだからね!!本当だよ!!優しさをしらない子なんだからあの子は!!さっきのはあれだよ…きっとなんかの陰謀だ、そうだ、陰謀!!
はぁ……あっ、沖田だ。あんな隅っこの方でなにやってんだろ?
んー…子猫?
「ほら、餌持ってきたぜィ」
餌あげてるんだ…意外なものみた…
「そんなにがっつくんじゃねェ、まだあるからな、ゆっくり食いなァ」
「にゃー」
うわ…あんな顔初めて見た…
「でも、あんまり食うとどっかの太ったバカ女になるから気をつけろよ」
んん?誰のことかな?
たぶん私か、このやろう!!確かに最近やばいけど…っ、あの野郎、ネコにまで私の悪口をいうとはやっぱ最低なやつだな!!
「まっ、俺ァあのままでもいいけど。あんまり痩せすぎてもキモいだけだかんな」
ほ、ほ、ほれてまうやろオオォォォオォォッ!!!!
ちょっ、あ、ああ、ああああいつなんていった?!なんかあれ、なんか信じられないこと言った気がする!!なんか聞いちゃいけないこと聞いた気がする!!!
ありえないありえないあり…
「それはそうと」
ほら見ろ、ないがしろだっ
「お前、ホントかわいいっ」
ぅ…
「あっ、こら、舐めたらだめだろィ」
ほれてまうっ!!
ほれてまうやろっっ!!!
ちょっ、やめ…やめてくれ、HPなくなるっ!!すっごいかわいいんだけど!!なんか沖田が純粋に見えるんだけど!!
ガサッ
「あっ」
「!!」
やべっ、バレた
「バ、バカ女!!なんでこんなとこにアンタが…」
「いや…その…」
「い、いつからそこにいたんでィっ」
これは…なんて答えたらいいんだろ…
っていうか、焦ってる沖田かわいいんですけど!!
「ずっといたのか…っ」
「えっ!いや…ちが…あー……実は、けっこう前から…」
「―――――ッ!!///」
ちょっ、ま…顔が、あの腹黒が、顔真っ赤にしてる!!マジでか、マジでか!どうしよ!!
「べ、別にあれはアンタじゃねぇんでさァっ!!あれはその…別の猫のこと言ったんでィっ!!」
かわええええぇぇぇっっっ!!!
むっちゃかわええやないかーい!!!
ホント、マジで、かーわーええぇぇぇぇえぼっ、げほっ、ぶはっ…や、やめて、ホントやめてぇっ!!
「だいたい盗み見なんて…最低でさァっ!この変態女!!」
「へんた…っ、たまたま沖田がこんなとこで隠れて猫に餌あげてるの見ちゃっただけだし!ふっ、でもまぁ…珍しいもの見たなー、皆に言ってやろうかな」
「な…っ」
あ、あぁ、そうだ、これは腹黒ドS王子にしたら弱味だ。話す気はないけど、脅しておけばこれから私に沖田は逆らえない!!ナイス私!!
「ひ…卑怯者っ」
「なんとでも言うが……はぅっ!」
あの沖田が涙目で私を見上げてるっ!!あぁ、だめだめだめだめよぉぉっっ!!!そんな目で見ないでぇぇぇ…っっ
「アイツらには黙っててくだせェ…っ!恥ずかしいし、コイツにも餌あげらんねェ…」
「あぅ…っ」
きゃああああぁぁぁっっ!!!!やめてぇぇぇ!!!ほれてまうやろおおぉぉぉぉっっ!!!つか、これ鼻血出るっ、いろんなとこからなんか出る!!
「そんなに言うんだったら、しっ、仕方ないねっ!別に沖田のためじゃないから、猫のためだから!」
「か、かたじけねぇでさァっ」
…………ぅあっ
「アンタ、本当優しいなァっ」
ほ………ほれてまうぅぅぅぅぅっっ!!!!
「ありがとっ」
ぶはっ!!これ沖田じゃない!!誰、この子おぉぉぉっっ!!だれ、このかわいい純情な子はぁっ!!!
ほれてまうやろおぉぉぉっっ!!!!
「お、沖田っ、私「あっ、そういやァ、近藤さんに呼ばれたの思い出した。じゃぁな、単純女」えっ」
単純…?
単純って……まさか…!!はっ!悪魔の笑み浮べてる!!まるで人を騙し、バカにしたような笑みを……
て、騙されたあぁぁぁぁっっ!!!
「お、沖田、てめ、このやろおおぉぉぉっ!!!!」
「………はっ、ちょろいもんでさァ」
腹黒ドS王子には、
気をつけなはれよっ!!
…………私が
end
某芸人のネタです。2組くらい入ってます。
なんやかんやで、沖田はヒロインのこと好きだと思う←
駄文ですみませんでしたorz
拍手文だし裏でないので、気にいらなかったら言ってください、由希様。