□世界に愛する人と二人になれたら
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愛してる


愛してる


愛してる


ねぇ、水色、私ね、彼のこととってもとっても愛してるの

死ぬほど愛してる






上を仰げば 雲ひとつない真っ青な空

下を見やれば 足跡やらついて風化したようにはげたコンクリート

前をむけば、青緑色のフェンス


フェンスのすぐ向こうに、両手を目一杯広げ、ゆらゆらと踊るようにコンクリートと宙の境目を歩く
僕の愛すべき彼女



もっとも愛する人に裏切られた彼女は
悲しむことを忘れ、
人形のように花のような笑顔を絶やさない
そして、
彼女の愛は深まるばかり


だが、彼女の愛は叶わない





水色、水色……



なに?



みんなが死んで
世界が終わって
彼と私だけ、世界に残ったら素敵だと思わない?

彼と私だけの世界
彼は私を愛さざるおえない
私だけを愛してくれる

なんて素敵な世界





上を仰げば 気持ち悪いくらい澄んだ真っ青な空

下を見やれば 風化したコンクリート

前を向けば 青緑色のフェンス

僕はそのフェンスに手をかけ、ガシャガシャといいながら登り、
彼女のもとへコンクリートと宙の境目に飛び降りる

それから、
花のような笑顔の彼女の手をとった



僕もそう思うよ



そう言えば彼女の笑顔は嬉しそうに咲き誇る






愛してる

愛してる

愛してる


ねぇ、僕ね、君のこととってもとっても愛してるんだ

死ぬほど君を愛してる



彼女の愛する人も死んで、
みんなみんな死んで、
僕と彼女だけが残ったら、
彼女は僕を見てくれる
僕だけを愛してくれる


素敵、だよ
そんな世界


深まる深まる君への愛




僕と君は

宙へと足を踏み出した







END


よくわからないものになってしまったorz
水色って僕だったよね?
水色はじゅんじゅんだった、確か

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