夢
□素直じゃない君
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『隼人、好きだよ』
「ば…っ!!何言ってやがる!!」
『好きだから好きって言ってんだよ』
「っるっせぇよ!!俺は好きじゃねぇ!!」
『うん。でも、私は好き』
「いい加減にしろ!俺は、お前なんか好きじゃない!!」
顔が真っ赤な隼人。
髪型だけじゃなくて、顔もゆでたこみたいに真っ赤。
好きじゃなかったら、なんでそんな真っ赤なんだよ、隼人。
『好きだから』
「好きじゃねぇって言ってんだろ!」
隼人がね、素直に好きとかいえないのわかってる。
いえなくて好きじゃないっていってるのもわかってる。
わかってるつもりなんだけど、
「好きだよ、隼人…」
時々、ものすごく自分は勘違いして、思い込んでるんじゃないかって思うときがある
あるから…そんなときはあからさまに顔に出してやる。
そしたら、隼人は顔に出やすいから、表情を伺う。
「だから、俺は…!!」
隼人の言葉が止まった。
次に言う言葉を失って、口をパクパクさせてる。
やがてその口はつぐんでしまい、真っ赤な顔のまま俯いてしまう。
それから、チラチラと私の顔を盗み見てくる。(この場合、私はわかってるから盗んではいない)
そんな隼人を腕の中へと押し込み、
もう一度
『好きだよ』
そういうと、今度は言葉が返ってこなかったが、代わりにやたら緊張した隼人の両手が私の背中にまわってきた。
やっと、安堵。
いつか言ってほしい。
煙草をふかすその口で。
『愛してる』
END
ただ獄寺のツンデレを書きたかっただけなんですorz