夢
□めりーくりすます
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クリスマス・イブ
『みんなクリスマスクリスマスって……浮かれすぎだっつーの』
「あー、それわかるわ、俺にもよーくわかる。クリスマスなんざ、異文化じゃねぇか、なんで祝ってんだよ」
『そうそう、日本人は日本人らしくコタツ入って年越しまで寝てりゃ―いいのに…あーぁ、寒い…コタツに入りたくなってきた』
「もうちょっとの辛抱だ、あとちょっとだぞ。寒い…」
『くそ…こちとら、こんな寒いなか買出ししてるっていうのに…イチャこきやがって!!』
「こらこら、よそのカップルに喧嘩売るのやめなさいって、なんだか悲しいから。でも、ホントよー…全国のカップルよ、破滅しろ」
『銀さんも人のこと言えないからね』
「つか、大して変わんなくね?ただ道に飾りがついてる木が生えて、電飾がいつもより着いてるだけじゃねーか。サンタもいね……いや、いたけど」
『えっ、いるの?つか、見たことあんの?』
「いや…あー…ちょっと違うサンタさんだな、ありゃぁ。つか、サンタなんか子供んとこしかこねぇし、実際いねぇし。こねぇくせに、恋人がサンタクロースってかちくしょー…」
『言ってることなんかめちゃくちゃだけど、わかるわーそれ。そういうのうざいよね、なにが恋人がサンタクロースだって話だよ、全くー…恋人いねぇし、どうせ独りだよー』
「……」
『別に恋人がいなくても過ごせるし?あっ、妙ちゃんとバカやろうかな』
「あのさー…」
『ん?なに』
「この話の流れでこういうこと言うのもなんだけども…いや、間が悪いと思いますが…」
『なにいきなり敬語になってんの?』
「クリスマス…俺と過ごさねぇ?」
『…………あっ、えっ…そ…あー…う、うん……』
「ほ、ほら…恋人いない同士……ふ、二人で…」
『そ、……そ、そうだね、うん…そっか、そうだね…いないしね、確かに…うん』
「………///」
『……///』
「……………さっき言った、カップル破滅しろっての…やっぱ取り消すわ。生産性がなくなるからな……」
『うん……そうだね、そう』
「……苺買いにいかね?」
『う…うん、そうだね、行こっか』
苺は一番最初に買ったんだけど……
苺みたいに顔が真っ赤な銀さん、私もきっと同じくらい真っ赤だろうな…いい年して…さ…
END
当初かきたかったのと違う;