□悪夢
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悲恋



彼には私よりずっとかわいい彼女がいる

のに、私と彼のあいだには所謂肉体関係がある

いつの間にかこうなった

雰囲気でってものある

なんで私なんだろう・・・
でも、やってはならない過ちだが彼が私を選んでくれたことに大いなる喜びを感じた

しかし、
現実は、いまだ彼は彼女と楽しそうに笑って、私はただそれを何も言わずに眺めるだけ


どうして
どうして
どうして?

なんでこうなった
どういうつもりで私をそんなひどく暗い立場に選んだ
どうして彼の隣りは私じゃない
なんであなたはそうまでして笑っていられる
なんで何事もない、潔白な顔して笑っていられる
真意は?
私は?

私はずっとずっと疑問を持ち、この関係を恨めしく思って、でも、彼のことが好きだから脱却できなくて、苦しくて苦しくてたまらないのに・・・


教えて
どうしたらあなたの真意がわかるの?
どうしたらあなたが手に入るの?

どこで泣いたらいいの?

私はこの関係に納得できるほど、大人じゃない
これが悲しまずにいられようか


暗い暗い薄汚い底
どうしていいかわからず、ただ人知れず苦しんで、傷つく私


誰か助けて
助けて
助けて


「・・・・・・ごめんな」


え・・・?



「本当に悪かった」



一護・・・?なに謝ってるの?



「もう・・・この関係、終わらせようぜ・・・」



え・・・・・・
いきなりなに言い出すの・・・?



終わらせたいと思っていた私
終わりが来てしまう恐怖に怯えていた私は
絶望した




「ごめん・・・」



なにか言いたくても開いた口からは掠れた息しか出てこない
捨てないで
捨てないで
なんでもするよ
だから




「今まで悪かった・・・・・・・・・お前にひどいことを今までしてきて、帳消しにしようなんてできないことわかってる」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「許してなんていえる立場でもねぇし、それ以前になんにも言える立場じゃねぇ・・・・・・・・・・・・・・・けど、気づいたんだ・・・」




・・・・・・・・・・・・なにに?




「やっと気づいた。俺はお前じゃないとだめだ・・・・・・」




・・・・・・・・・・・・・・・・・え・・・



「彼女といても、お前のこと浮かんできて・・・最初は、後ろめたさでそうなってると思ってたけど、ようやく気づいたんだ・・・・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・



「好きだったんだ・・・お前が・・・」




うそだ




「都合がいいことばっか言ってることはわかってる・・・でも、好きなんだ」




あぁ・・・私がずっと望んできた言葉



涙で歪む歪む視界
歪む歪む闇






『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』





突き刺す朝日




『ゆ・・・・・・・・・め・・・・・・』





いつだって私が本当にほしいものは近づくことすらしない




END




なんか悪者になってしまいましたが、一護は好きです。

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