黒バス&その他&おお振り 

□変態紳士/超能力者イツキの憂鬱
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『超能力者イツキの憂鬱』




「やだっ!ちょっと超能力使って私の服ん中透視しないでよ!!!」


「……はっ?」


えっ、なにを言っているんだ、この子は…。

久しぶりにポケモンリーグに参加する子がいるということで、緊張感(いくら四天王でもそれぐらいは持っておかなきゃね)を持って待っていたら、その挑戦者の女の子がやってきた。
ここまではいいんだ、別に女の子がきたって不思議でもなんでもない。
しかし、彼女の第一声がこれだ。
しかも、僕がしゃべる前に、胸を手で大袈裟に隠すというよくあるポーズをしながら言うもんだからさすがの僕も対応に困る。

…………彼女の後ろにいるエレブーも同じポーズしてるから、それはちょっとイラッとした。


「何を言ってるんだ!僕は確かに超能力者だけど、透視は専門外なんだから変な言いがかりはよしてくれ!」


「じゃぁ、透視もできないなんて超能力者じゃないじゃん、さいてー」


落胆したような、まるで能無しだなみたいな目で見ないでくれ!!しかも、最低って別に言われる筋合いないんだけど!!
いったいなんだ、この子は…っ。


「な、なにも透視できないだけで超能力者じゃないって決めつけるのはよくないよ、超能力にはいろいろあるし…」


うわ……なんか後ろのエレブーとまるで奥様同時の会話みたいにこそこそしゃべってるんだけど…ていうか、この子ポケモンと会話できんの?!!


「じゃぁ、イツキさんはー、そのなんかよくわからない変な眼鏡を透視できるようにするのがイツキさんの超能力ってことですかー?」


「へ、変…っ、ていうか、眼鏡…」


変なんだ、これ…
変に見えるのか…
そんなばっさり言わなくたって…
しかも、僕の超能力はそんな高度なことできないし。だいたいそれ、超能力じゃなくて魔法の領域だよ…


「あー、ほら、やっぱり見たんだー、私の服の中みたんだー」


「いや、だから見てないって」


どうやらこの子は何がなんでも僕が透視したことにしたいらしい。

なんて扱いづらい女の子だ。

こういう場合は早くバトルに持ち込んで片付けよう。だいたいここはそういう場であってコントする場所じゃない。


「そんなことより四天王の僕に挑戦しにきたんだろ?さぁ、早くバトルしよう」


あっ、認めたーって、また後ろのエレブーとこそこそしゃべってる。ていうか、聞こえてるんだけど。


「……あっ、その前にトイレ行きたいんですけど、トイレってどこですか?」


トイレかよ!!!

一度入ったら勝つか負けるかしないと戻れないっていうのにトイレくらい済ませてきてくれよ!!


「が…我慢とか無理なかんじかい?」


「あー、無理っすね、ちょっとやばいです。てか、我慢ってよくないんですよ、あんまり我慢すると膀胱炎になったりするんだって。その前に我慢とか女の子に聞いちゃう?イツキさんって案外デリカシーないんですね」


「君にだけには言われたくないな!」


なんだ、この子。本当になんなんだ。
さすがの僕でもイライラしてきたよ。


「トイレないとか言わないでくださいね、そうするとイツキはどこでしてるのって話になりますから。あっ、いや、今度するときは私の前でぜひおねがいします」


なにさらりととんでもないこと言ってるんだ!?


「あっ、いいこと思い付いた!」


今度はなんだ


「トイレはもういいんで、私が勝ったらス◯トロプレイをしてください。さぁ、勝負!!」


「なっ、ちょっ、」


なんか目的が違うよ!!なにかってに条件つけてるんだよ、この子!!しかも、条件がえげつないっていうか、女の子が出すような…否、男でも出さないような条件だ!!

しかも、そのエレブーが最初かよ!って…


「99Lv!!??」


いったい何者なんだこの子!!!


「簡単ですよ、ふしぎなアメをいくつか砕いて食べさせてやったんですよ」


「そんなことってできるのか!!?」


「やったらできました。さぁ、早くして、イツキさん。私、早くス◯トロプレイやらせたいんで」


「ひ…」


なんて女の子を連れてきたんだ、ちくしょう!!!




「ちょろいな、私のエレブーに勝てるわけないんですよ!!!さぁ、ほら、スー◯ートロっ、スー◯ートロ」


「えっ、ちょっ、待っ……無理だって、無理だから!!無理無理む……ひいいいぃぃっ!!!!」


悪夢だ。


END


イツキ…なんだあれ、あんま思ってたよりも面白くないなorz←
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