黒バス&その他&おお振り 

□pimple
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ちなみに榛名はぴば記念。




「うぜぇ、ホントうぜぇ」


「ご…ごめん…」


「……………」



これが私と榛名くんの朝の挨拶。

榛名くんは席替えして私の隣、
正直怖いし、隣に座ってるのが申し訳ない。


「マジでいつもうぜぇんだよ」


「ごめんなさい…」


榛名くんは私のことが嫌いらしい……いや、確実に嫌い。
目を合わせようともしないで、ずっとこればっかだ。
つらいけど、しかたないの、わかってる。
自分でも自覚してる。暗いし、キモいし、
一応髪で隠してるけど顔…ニキビとかで荒れてるし…かっこいい榛名くんがそういうのはしかたがない。


「よくそんなんで学校これるよな」


「ごめんなさい…」


「……………うぜっ」


ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさいしか返せない。

まえに友達に言い返せっていわれたけど、
こんな私が言い返せるわけない。
榛名くんの言ってることは間違い…じゃないし…、
それに、
怖くても何言われようと榛名くんのことが好きだったりする…

そうとうのばかってわかってる。
こんなに言われても好きだなんて、
自分でも呆れるしおかしいやつだと思う

でも、
好きになっちゃったから仕方ない

なんか…キモい


「……い、おいっ」


「えっ?あっ、なに…」


あぁ、ボーッとしてた
振り向けば、あからさまに嫌な顔をする榛名くん。


「ぼーっとしてんなよ、人が呼んでんのに」


「ごめんなさい…なにか用だった…?」


榛名くんは一瞬黙る、
それから、


「てめぇのせいで聞く気が失せた、なんもねぇ」


「ごめんなさ…」


「お前、いっつも謝ってるよな。んな謝るんだったら、もっとちゃんとしろよ、うっとしい」


「……」


「だいたいそのうぜぇくらい暗い性格どうにかしろよ」


「…………」


そうよね、そうだよね、わかってる


「こっちまで気分悪い。マジでうぜぇよ、それ」


…………


「…………れの…せ……っ」


だめだ
だめだよ


「あ?」


「は……榛名くんには…わからないよ……絶対…」


「なにが」


「私が…私がいつもどんな思いしてるか、榛名くんにはわからない……私だって、好きでうざくしてるわけじゃないし、好きで暗くなってるわけじゃない…!」


榛名くんにこんなにしゃべったの初めてだ
とまらない
とめないといけないことばっか次々と溢れる


「でも…榛名くんがうざいっていうから…謝ってる…のに、うっとしい…って、い、言われたら、なにすればいいの?」


「お、おい…っ」


「なにすれば榛名くんは…うざくなくなるの…?どうしたら、どう、したら…いいの…?!」


「……」


「うざくてキモい私がどんな思いしてるか、かっこいい榛名くんには、わからないよ…!!」


あ……


あぁ…


言ってしまった
しかも、自分でも驚くくらいの大きい声だした

みんなが私を見てる
恥ずかしい…
恥ずかしい…
恥ずかしい


「っ」


教室から逃げ出す私。


私、榛名くんになんてことを…


泣きながら走ったらすぐに苦しくなった
いつの間にか学校を出ていた


「は……っ」


もうだめだ、
戻れない
戻りたくない


「はは…」


悲しいのになんだか笑える…


「いた…っ!」


この声…榛名くんの声…?

うそだ、


「ば……ばかっ!逃げてんじゃねぇ!!」


足が速い榛名くんはもう私の目の前にいて、逃げるまもなく腕を掴まれた。

まさか追いかけてきたことにかなりびっくりしたけど、
それほど怒らせてしまったんだ…
怖い


「ご、ごめんなさい!!違うの、あんなこと、言うつもりじゃ…本当にごめんなさい!!」


「うるせぇって!」


「ひ…っ」


「ちょっと黙ってろ」


榛名くんの手が私に伸ばされる…
きっとぶたれる…


「や…ごめ……っ、……え…っ?」


目をつぶって衝撃に耐えようしてたけどいつになってもなにも起きない
目を開けてみると、眩しい太陽の光とはっきりと榛名くんの顔が…


「あ…ぁ…や、いや…やめて…っ」


私の伸ばした前髪を榛名くんがよけてる
そんなことしたら、い、意味ない…!せっかくキモいニキビ面、隠してるのに…っ


「はな、離して…っ!なんで…」


「うぜぇって言ってんのはお前の前髪だ」


「は…?」


なに言って…


「それに俺はお前のこと、キモいなんて一度も言ったことねぇよ!」


「な…」


なに言ってるの
意味が全然わかんない…


「お前…か……かわ…い………っ、けっこういい顔してんのに、こうやってうざいくらい前髪伸ばすから…」


「………」


かわ…?
いい顔……?
………………なっ


「ま…って、本当になに言って……いい顔なんて、そんなっ、そんなことない…っ!に、ニキビとか肌荒れてるし…!」


「うっせぇなぁっ!俺がそう言ってんだからそうなんだよ!」


「は…榛名くん…」


「とにかく、うぜぇって言われなくなかったらまずその前髪どうにかしてこい」


よけた前髪を私の耳にかける


「話はそれからだ、ばか。それと、謝る気はないからな」


大きな手が、自分でも触れるのを躊躇ってしまうニキビの頬を撫でる
その手はひどく優しくて

初めて榛名くんの笑った顔見た気がして


「ふ…っ、ひっく…うあぁぁ…っ」


「な…っ!ちょっ、泣くなよっ!泣かれんの困る!」


謝ろうにも、泣き止もうにも涙はしばらくとまらなくて
止まるまで榛名くんを困らし、謝らないと言っていた榛名くんを謝らせてしまった


ただ嬉しくて嬉しすぎて泣いてしまっただけなのに





今日は帰ったら早速髪を切りに行こう

勇気はいるけど
切ったら
少なからず変わるものがあるから…




end



駄文ですな、はいorz
好きは言わせませんでしたb←
しかも、榛名の誕生日とっくに終わってるっていうww

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