ルルカレ
□〜The Best Partner〜
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「どうして!どうして貴方だけこんな…こんな過酷な運命を背負わなくてはならないの!?」
「この力――ギアスを手にしてしまった時から…俺は…。カレン、すまない。もっと君と一緒に居たかった。だがもう時間なんだ」
「なら私…貴方となら…。貴方の居ない世界なんて…」
「カレン、そんなことを言うな。君たちにはこれからこの世界を導く存在になってもらわなければならない…。すまないな、最後まで身勝手なことを言って…」
ルルーシュはカレンの美しい紅髪を撫でながら答える。
「そんなこと…そんなことない!」
話している内にカレンの瞳からは涙がポロポロと零れる。
そんなカレンを宥めるように、優しく抱きすくめ、ルルーシュは言葉を綴った。
「今まで俺と一緒に来てくれたこと、本当に感謝している。ありがとう…愛してる、カレン」
「ルルーシュっ!」
(待って!まだ私は貴方に…!)
カレンから離れたルルーシュの姿はC.C.とともに消え失せ、カレンの叫びは虚空に吸い込まれていく。