ルルカレ
□〜First Love Memories〜[AFTER]
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〜First Love Memories〜
今日はルルーシュの誕生日
カレン、ナナリー、C.C.、咲世子、カレン母、それにジェレミアとアーニャ、ミレイとリヴァルも混ざってささやかな誕生パーティを開いた。
夜になり、ジェレミアやアーニャも帰宅し、皆で後片付けを行っていた。
そんななか、カレンは恥ずかしさからか、なかなかルルーシュにプレゼントを渡すことが出来ず、その機会を窺っていた。
きっかけを作ろうと何気なくルルーシュに話しかけるカレン。
「わぁ、美味しそうなフルーツね。ルルーシュ、これどうしたの?」
カレンが見ているのは玄関脇に置いてあった巨大な段ボール。
箱の中にはオレンジ、葡萄など色とりどりのフルーツが詰まっていた。
「ああ、それはジェレミアとアーニャからだ」
玄関脇に置かれた段ボールを眺めているカレンにルルーシュが答える。
「そういえば二人は果樹園をしてるんだっけ…?」
「そうだな。いくらお祝いといってもこの量はなぁ…」
ルルーシュは巨大な段ボール一杯のフルーツを見て、カレンと共に苦笑する。
「そういえば二人の果樹園はここから一時間とかからないところだったな」
「それなら今度皆で遊びに行こうよ?」
「ああ、そうしよう」
「楽しみね♪それにしても"オレンジ"か…懐かしいなぁ」
「そうだな、あれからもう二年か…」
二人は過去を懐かしむように思いに耽る。過去の記憶に耽っていたカレンだが、箱の隅にあった桃を手に取り顔を綻ばせる。
「う〜ん、良い香り」
「ん?カレンは桃が好きだったか?」
「うん♪」
「それは知らなかったな。うん?その桃がどうかしたのか?」
カレンが桃を掌で包み、みつめているのに気付きルルーシュが尋ねる。
「あっ、うん…ちょっと昔を思い出して…」
「…ブリタニアとの戦争が始まる前か…?」
ルルーシュはカレンが極東事変で相当な酷い目に遭っていたことを聞いていたので、控えめに尋ねてみる。
「……そう。子供の頃はお母さんが切ってくれる桃をいつも楽しみにしてたなぁ。……桃といえば……あの子は誰だったんだろう」
「"あの子"って?」