ルルC(All Character)

□〜Sweet Cooking Lesson〜[AFTER]
1ページ/2ページ

――ある日の午後

今日はナナリー、カレン、咲世子の3人で外出しているため、今屋敷に居るのは療養中のカレンの母を除けば、ルルーシュとC.C.だけである。

そんな時…

「ルルーシュ、その…私に…ピザの焼き方を教えてくれないか?」

C.C.の予想外の台詞にルルーシュも困惑気味。

「どういう風の吹き回しなんだ…?まあ、別にお前にその気があるのなら教えてやるぞ」

「そうか、ありがとう」

C.C.は嬉しそうに微笑む。
それは、かつて、戦いの日々にあった頃には決して見られなかった笑顔。

「しかし、どういう心境の変化なんだ…?いきなり料理なんて」

「いや…うん。まあ、気にするな」

「変な奴…。まあ、いい。とりあえずは材料を準備するか」

「ああ、分かった」

ルルーシュとC.C.はピザの材料をキッチンに並べ始める。

「強力粉に薄力粉、ドライイースト…塩とオリーブオイル、水…」

以前よりは幾分マシになったものの、毎日1食にはピザを焼くため、本格的な窯まで置いている。

「まずは生地を作る。材料を順番に―――」

「ほお、ピザの生地とはこのように作るんだな」

「ほら、手順が分かったらお前も作ってみるといい」

「そうだな、ではまずこれを――」

「おいっ、待て!」

生地に使う粉類をボウルに入れようとしていたC.C.の手をルルーシュ止める。

「なんだ、ルルーシュ」

「お前、まさか目分量とか言うんじゃないだろうな」

「何を言う…この私が…」

「だから待てと…おいっ」

バタン

ルルーシュはC.C.を押し倒すような体勢で床に倒れてしまい、思わず目のやり場に困り、頬を赤らめる。

「ふふっ…お前は本当にからかい甲斐があるな」

「うるさいっ…大体お前が…」

「はいはい…とりあえず私の上から退こうという気はないのか?」

「す、すまない///」

C.C.の指摘にルルーシュは慌てて体を起こす。
流石のルルーシュもC.C.にやられっ放しでは面子が立たないので、紳士宜しくC.C.に手を差しのべる。

「お前にしては上出来だな?」

C.C.は悪戯っぽく笑いながらルルーシュの手をとる。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ