/うたた寝
□きっと、神様は嫉妬してるんだ
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あー、あー
届いてますか。
・・・・・未来の私へ。
今の私はとても幸せです。
とても幸せな環境で暮らしています。
別れがないのです。
だから、みんなさよならするのが悲しくて泣く、なんてことはありません。
お菓子を持ってると、ふらふらと現れる友達がいます。
腕がないのに一生懸命大工をしている友達がいます。
暗闇のなかで生きてきて、一度も太陽を感じたことのない、優しい友達がいます。
歯医者さんになろうと、必死で勉強する友達がいます。
とても可愛いくて、気の強いピンクの大好きな親友がいます。
美人で優しい、青のよく似合う親友がいます。
とっても元気で、明るい、黄色の服をよく着る友達がいます。
背が高くて、ドンくさいけれど人一倍のんびりやの友達がいます。(あれ?褒めれてない?)
よく私の世話を焼いてくれる、仲のいい親子がいます。
勉強家で真面目で、誰よりも頭のいい友達がいます。
臆病者ですが、優しさでは誰にも負けない友達がいます。
仲はそれほど良くないけれど、いつも一緒の双子がいます。
自称海賊で、気のいい友達がいます。
いつも氷漬けの人がくれる、(どうやって作っているのかは不明ですが)アイスが一番おいしいです。
ジャグリングやバルーンアートで私を元気付けてくれる友達がいます。
そして。
普段は優しいけど、一度スイッチが入るとどうしようもない人がいます。
そいつは凶暴で、全然人の話なんか聞かないけれど、チョコチップクッキーを食べているときは可愛いです。
好きです。とても。
・・・・・・もし、もし未来の私が不幸なら、それはきっと
きっと、神様は嫉妬してるんだ
(涙がポタ、ポタ、と落ちる。)(それは紛れもなく彼女の筆跡だった。)