それっきりのお話
□サンタのプレゼント
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サンタのプレゼント
クリスマスイブ。
サンタさんとその弟子のクリスは、今年も良い子でいた子供達へ配るプレゼントを用意していました。
そんな折、たくさんのおもちゃを一つ一つ箱に詰めていたクリスが、プレゼントとしてはあまりにおかしすぎるモノを見付けたようです。
「ちょっ・・・サンタさん!」
「どうしたんじゃクリスくん。箱詰め終わったかの?」
「どうしたじゃないっすよ!何なんすかこれ!」
「今年良い子にしてた子供へのプレゼントじゃよ。」
「ええーこんなフラスコとか、わけわかんないの貰って喜ぶ子供絶対いないっす。」
「そんなこと無いと思うんじゃが・・・」
「だいたい、この中身は何なんすか?なんか毒々しい色してますけど。」
「・・・。」
「え・・・言えないような物なんすか?」
「・・・そんなに危ない物じゃないんじゃよ?」
「ちょっとは危ないんすか?」
「・・・・まあ。蓋を開けたら、ドカーンってなるかのお。」
「没収っす。」
「クリス君!酷い!」
「酷くないっす!もう、毎年毎年こういう変な物をプレゼントに混ぜるのやめて欲しいっす。」
「だって楽しそうじゃないか〜」
「サンタさんがクリスマスを危険な日にしてどうするっすか!」
「おお、もう子供達が眠る時間じゃ!クリス君、出発しよう!」
「はぁ。ちょっとは俺の苦労も考えて欲しいっす・・・」
「さあさあ、クリス君!子供達の寝顔に素敵なプレゼントを届けようじゃないか!」
「りょーかいっす!」
『MerryChristmas!!』
―今年も平和なクリスマスでありますように―byクリス