お話小箱
□その瞳に映るもの…
1ページ/2ページ
ここ数日久し振りに休息をしている。最近、無茶に旅を続けていたせいもあり、道具の補充や武器の新調をしたり、しっかりと体調を整えたいと言う意見が出た為だ。
そして、俺たちはフィガロ城に戻りそれぞれ息抜きをすることに。
俺は殆ど俺の部屋と化していた城の一室から中庭を眺めていた。
正直、周りが砂漠で砂だらけな為、何も無いのだが、そこに砂漠に咲く花とでも例えられるようにセリス、ティナ、そしてリルムの女子3人組が砂の上に座り込み会話を弾ませて居る。
なんでも、日中の砂漠の砂は温かくて心地良いらしい。(セリス談)
俺はその3種類の可憐な花たちの中でも金色に輝く花に心奪われる―――
――魔大陸崩壊後より約2年―――
そう、彼女に再会した日からいつだってオレは心奪われている―――
前よりも大人になったセリス
前よりも女性らしくなったセリス
前よりももっと美しくなったセリス………
言い出したら全くキリがない……。
なぁ、知ってるか?
オレがこうやって毎日オマエのコト見てんの…。
――今は、気づかなくてもイイケドさ、
世界に平和を取り戻した時は……その時は気づいてくれよ――
それまでは―――
このままで―――
俺は、もう暫くオマエを
見守り続けるとしよう――
セリス……
俺は、もう、迷わずオマエだけを愛してる――
end.
あとがき→