お話小箱

□その瞳に映るもの…
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ここ数日久し振りに休息をしている。最近、無茶に旅を続けていたせいもあり、道具の補充や武器の新調をしたり、しっかりと体調を整えたいと言う意見が出た為だ。




そして、俺たちはフィガロ城に戻りそれぞれ息抜きをすることに。




俺は殆ど俺の部屋と化していた城の一室から中庭を眺めていた。
正直、周りが砂漠で砂だらけな為、何も無いのだが、そこに砂漠に咲く花とでも例えられるようにセリス、ティナ、そしてリルムの女子3人組が砂の上に座り込み会話を弾ませて居る。
なんでも、日中の砂漠の砂は温かくて心地良いらしい。(セリス談)







俺はその3種類の可憐な花たちの中でも金色に輝く花に心奪われる―――





――魔大陸崩壊後より約2年―――





そう、彼女に再会した日からいつだってオレは心奪われている―――





前よりも大人になったセリス

前よりも女性らしくなったセリス

前よりももっと美しくなったセリス………


言い出したら全くキリがない……。





なぁ、知ってるか?

オレがこうやって毎日オマエのコト見てんの…。





――今は、気づかなくてもイイケドさ、

世界に平和を取り戻した時は……その時は気づいてくれよ――






それまでは―――


このままで―――


俺は、もう暫くオマエを
見守り続けるとしよう――






セリス……






俺は、もう、迷わずオマエだけを愛してる――










end.
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