お話小箱
□日だまりの中で…
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たったの1年半位なのに…その月日は短いようで、実は長いものだったりして――――
再会した彼女はいきなり大人になっていた―――
フェニックスの洞窟で最初にセリスを見た時、一瞬俺は戸惑った。
初めて逢った時も『大人っぽい』とは感じたが、それよりももっと、もっと、大人の女性に変身していたから。
「一瞬、見違える。」
とは正にこの事だろう。
俺の戸惑いはきっと彼女にはすぐ見破られただろう……。
ただ、何故「戸惑った」のかは解らないだろうが、逆にそれは彼女に不信感か不安感を与えてしまったかもしれない。
再会した俺とセリスは何故か口をきけなかった。他の連中とは普通に再会を喜び合えたのに―――
俺とセリスだけ……
本当の再会を果たせないで居た。
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