お話小箱

□やきもち(ボツ作品)
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「俺が守る!」
…そう言われた時から私はロックに惹かれていった。
今までかつて男性から
「守る。」なんて言われたコトない。

私は強かったから…たくさんの兵士達を束ねる一将軍だったから。





リターナーの仲間入りをして数ヶ月、私はロックに惹かれ続けていていつも目で追うようになっていた。

目が合えば微笑み返してくれるロック。

気持ちはどんどん膨らむだけ…。





ある日ティナを捜し出し再会を果たした時のこと…

ロックはティナに向かってこう言った――

「守ってやれなくてごめんな…。」

(…え?)

ロックを見るとすまなさそうな表情でティナを見つめている。


(…「守る」って、私だけじゃないのーっ?)


私はちょっとロックに不信感を持った。私だけに言ってくれた言葉だと思ってたのに…。


でも、それはほんの序章にすぎなかった。帝国に支配された町などに入り、困っている女性を見付けると手当たり次第にロックは例の「守ってやるから!」を連発している!

「なんなのよっ!あの男!」

その光景を見る度に私は苛立ちを覚えそれが日に日に膨らんでいった。

(誰でも彼でもお構いなしにイイ顔しちゃって!)
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