お話小箱
□ヤ・キ・モ・チ4〜戸惑い〜
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セリスは少しスッキリした気持になりベッドから出、昼食に参加することにした。
買い物やモンスター退治に出ている仲間が居たため昼食は少人数となる。
今日はセリス、ロック、ガウ、そしてニーナだ。宿の食堂に降りて行くと既に皆席について食事を取り始めていた。
セリスはまだロックと顔を合わせづらい気持ちがあったが、いつまでもベッドから出ないわけにもいかないと観念し食堂に出てきた。
セリスが食堂に入るとそれに気付いたガウが手をあげながら呼んだ。
「セリス!こっちだ!」
それを見つけるとセリスは席に向かう。
着いた席はロックの真向かいでセリスは何とも居心地悪い感じがした。
「セリス、朝はどうしたんだ?ガウ、心配だった。」「ごめんね。ガウ、ちょっと頭が痛くて起きられ無かったの。でも、もう、大丈夫よ。」
隣に居るガウに心配され、セリスは微笑みながら謝った。
目の前のロックはセリスに何かしら声をかける事なく、まるでセリスを避けるように食事をとっている。
その姿はセリスに一層居心地悪さを感じさせた。
二人のせいで場の空気は何となく暗く重たくなっていく…。