お話小箱

□ヤ・キ・モ・チ2〜悲痛〜
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部屋に戻った皆はそれぞれ着替えをしたり戦いで全身についた泥やら返り血やらを落としたくシャワーを浴びていた。

セリスやティナも体をさっぱりさせて軽装な服に着替えた。
ニーナにもシャワーを薦めたがニーナは困っていた。「ニーナ、さっぱりするわよ。私達ちゃんとここにいるから…ね?」
セリスは出来るだけ優しく声をかけた。
「でも…私、着替える服がないから…。」
今、彼女を繰るんでいるエドガーの白いマントの下は無惨に切られたボロボロのワンピース……。

そうだ、今彼女には着替えがない。

セリスは一瞬自分の服を貸そうとしたが小柄で華奢な体型の彼女に長身の自分の服は合わない…。ふとティナを見ると体型が何となく近い気がした。

「大丈夫。替えの服なら用意しておくわ。だからシャワー浴びてらっしゃい。」セリスはそう言うと彼女をシャワールームへ連れていった。
ベッドルームに戻って来るとティナに服を貸して貰えないか聞いてみる。
「ティナ、ニーナに服を貸して上げて。」
「え?」
「私じゃ、体型が合わないのよ。ティナなら身長とか似た感じだし…。」
「えぇ、構わないわよ。丁度ニーナに合いそうな服があるの。」
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