お話小箱

□小さな幸せみぃつけた。
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闇の時が過ぎ、世界中に光が蘇り平和な時が戻った。

人々は国、町、村・・・の復興に全力を尽くす毎日を送っていた。
ケフカとの戦いに勝つ為に修行し力をつけた彼らもその鍛えた力を生かそうと復興に協力していた。

そんなある休日・・・・。




ロックとセリスは街を出てのんびりすることにした。

朝早くセリスは起き二人分のお弁当を用意しバスケットに詰め込んだ。
それから朝食の用意をする。
ほのかな紅茶の匂いがロックの鼻をくすぐり目を覚ます。
寝癖がついた髪をガシガシ掻き、欠伸をしながらロックはダイニングに来た。
「あら、ロック、今朝は自分で起きられたのね?おはよう。」
「あ?あぁ、お茶の匂いがしたから・・・。」
食事をテーブルに運ぶセリスを後ろから片腕で抱き寄せ額にキスをする。
それがロックの朝の挨拶として習慣づいていた。

セリスとロックは席に着き朝食をとる。
「今日はイイ天気になったわね。昨日の夜は雲が厚くて星が1つも出ていなかったから・・・。」
「あぁ・・・。」
「もう、お弁当の用意は出来ているの。朝食を済ませたらすぐに出られるわよ。」
「OK」
食事中のロックは口数が少ない。出会った頃は『機嫌が悪いのか?』と思っていたくらいだが、今ではそれも当たり前になっている。
二人は食事を終え、後片付けもそこそこに出発した。
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