performance

□崩壊の始まり
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近くのファミレスにつき、席に座ってメニューを見始める。

「俺、ステーキセットとコーラ。」
「俺はカキフライ定食と烏龍茶で。」
「私はシーザーサラダと抹茶オレをお願いします。」
「俺はフルーツサラダ。」
「俺もフルーツサラダで。」
「畏まりました。暫くお待ち下さいませ。」

注文を取った店員が厨房へ戻って行く。

「おい、テツノはまだしもお前等二人は少なすぎないか?」
「いやいや花宮。姫さんも十分少ないから!飲み物が足されただけだって!」
「僕はダイエット中なので問題ありません。」
「それ嘘だろ。」
「・・・・・・・お腹空いてないんですよ。」
「後でデザートでも頼め。抹茶シフォンケーキがあ「頼みます。」即答かよ。」

花宮が言い切る前に遮って答えるテツノ。

「そういえば私は自己紹介をしてませんでしたね。霧崎バスケ部マネージャーの黒子テツノです。中学は帝光中出身ですがキセキの馬鹿共とは一切知り合いではないので以後お見知り置きを。」
「黒子?あれ?帝光バスケ部にいなかったか?」
「ああ、それは僕の兄弟達です。私達は三つ子なので。因に僕が末っ子です。」
「三つ子!?」
「はい。でもキセキの馬鹿共は知らないですね。テツヤが言ってないみたいだったので。」
「お前、本当にキセキ嫌いだな。」
「嫌いじゃなくて殺しても足りないくらい憎くて嫌悪しているんだよ。」

艶やかな笑みを浮かべて嗤うテツノを見て、全員が寒気に教われる。

「・・・・なんでそんなに・・・?」
「君なら分かるんじゃないんですか?君は僕と同じ目をしている。キセキの誰かを信じて裏切られた目をね。」
「・・・・っ!?」
「君達が話してくれるなら私も話しましょう。僕の考えが正しければ話が繋がる筈だから。」
「・・・・分かった。話す。」
「・・・・俺も。でも・・・上手く話せないかもだから宮地さん、頼んでも良いですか?」
「ああ。」

かたかたと小刻みに震える高尾を見て、宮地が拳を握りしめる。

「・・・・一ヶ月前だ。」
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