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□呪い
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目を開くとやっと最近になって見慣れた天井が目に入った。
ここは自室だ。
怠い身体をベッドから起こす。
ふと、自身に違和感を感じる。
何気なく部屋にある鏡を見ると見覚えのない少女が映っていた。

「・・・!?」

黒子が思わず目を見開くと鏡の中の少女も目を見開いた。

「・・・・・性別が変わってる?」

恐る恐る自分の胸元を見る。
すると今までなかった二つの膨らみが自分に付いていた。
短かった髪も桃井位の長さまで伸びている。
元々の癖っ毛はそのままなのか、髪はウェーブがかっている。

「まさか・・・・さっきのは夢じゃなかった?」

という事はもう右目は二度と治らないのだろう。
だが、後二つの対価が分からない。
彼はすぐに分かると言ったが分からない。

「後二つのた・・・い・・・・っ!?」

ふと、喉の奥が焼ける様に痛んだ。

「・・・・っ!・・・・っ!?」

その瞬間今まで出ていた声が全く出なくなった。
そして分かった。
二つ目の対価は声だと。
だけど悲しいとは思わなかった。
これで黒子テツヤを殺す事が出来るなら構わないと。

「(ただ一つ。兄さん達と意思疎通出来るかが心配です。)」
「「「テツヤ!?」」」
「テツ君!?」

バンと、部屋の扉が開かれ四人がなだれ込んで来た。

「(この状況。どう説明しよう・・・。)」

四人を見てまず思ったのがそれだった。
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