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□宣戦布告!
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風紀委員のテリトリーである応接室。

そこの主である雲雀恭弥はお気に入りのソファに座り、書類に目を通していた時だった。


「どうして君が此処にいるの??





















─────六道骸」



目線は書類にいったまま、窓側に妖しい笑みを零している特徴的な髪型をした少年に問う。


「お久し振りですねぇ雲雀恭弥」


『クフフ』と、これまた特徴的な笑い方をするその少年の瞳は赤と青のオッドアイ。


「……で、何しに来たの??この間の続きでもするのなら大歓迎だよ。咬み殺してあげる」


それを聞いた骸は大袈裟に肩を竦めてみせる。


「おやおや、物騒ですね。僕はただ君とお話をしに来ただけですよ」


「話すことなんて無い」


これはつれない。

ふざけた態度を取りながら恭弥に一歩、また一歩と近付く骸。

「僕はこんなにも君を愛しく思っているのに………」



─────どうやら僕の片想いの様ですね。



恭弥との距離があと数pになった時、骸は素早く恭弥の顎を捕まえ、深く口付けた。


「っ!……このっ」


しかしビクともしない。

更に力が強くなり、後ろに回ったもう一つの骸の手が完全に恭弥を固定する。


「ふぅ……んっ…」


このままではマズい。頭の中ではそう思っているのに………


優しく、そして激しく口付けてくるその行為に、されるがままになっていた。


(力が入らない………)


「もうっ…止め……」


ようやく解放され、ソファの背もたれに深く身体が沈んだ。

ろくに呼吸が出来なかった所為で、はぁはぁと乱れる呼吸に恭弥は眉間に皺を寄せる。


「……一体、何のつもり??」


そう問えばふむ、と手を顎に当て、考える動作をする骸。


「これでも分かりませんか………」


「何が」


「先程も言ったでしょう。君を愛しく思う………と」



恭弥君、



僕は君を愛しているんですよ。




だから─────



「覚悟していてくださいね?」





そして再度近付いてくる骸を『二度目は無いよ』と言って咬み殺したのは言うまでもない。










(やれるものならやってみなよ、六道骸)


その後不敵に微笑む雲雀恭弥を生徒は見たとか見なかったとか………。



end.

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