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□April
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さくら(精神美)
【和の心に癒されて】ED後・ホドの文化にお茶があったらな話


しゅんしゅんしゅん……と炉のお湯が沸く音が静止しているかの様な空間に響いている。
まだ張り替えたばかりであろう畳は、青い香りが肺に染み渡っていく様だ。

杓から静かに湯が、黒を基調とした銀の線の美しい茶碗に注がれていく。
こぽりと音をたてた後、炉の渕へと杓は置かれて。
すっと流れる様に茶筅が動き、柔らかな茶の香りが広がった。








「ギブ〜〜も、無理………ガイぃ、足崩していい?」
「はははは、初心者には正座はキツイよなぁ」


和室と言うらしいホド流の部屋に、ガイの笑いが響く。
対するルークは何もかも不慣れなお茶の席に辟易気味。

ちなみについさっきお点前は終了しました。


「はぁ〜〜痛かった〜…やっと足が楽に………………っああああ、いででで!!」
「あ〜〜やっぱり痺れたか?何とも言えない感覚なんだよなぁ……」


足が痺れてルークは動けず、涙目でひぃひぃ叫んでいる。


「…ったく、てめぇが言い出したんだろうが」
「………そ、だけどさ〜〜、足痛いわお茶苦いわで最低!!つーか、なんでアッシュだけ正座じゃねぇんだよ!!!」
「男の客は胡座でもいいんだとガイに言われたからな」
「はぁ?先に言えよガイ!!」
「あ〜〜…それなんだが、ルークは正座じゃなきゃ駄目なんだよ」


なんで俺だけ!!とルークの正しい憤慨の言葉が飛ぶ。
そのルークはと言うと、たっぷりとした袖が揺れる白と赤の鮮やかな振袖を着ていた。


「ルーク……その、お前が着てる着物は女性用で、正座以外出来ないと思うぞ……?」
「ど、どうりで二人が着てんのとなんか違うと思った……!!」


やっぱり気付いてなかったか…とアッシュは呆れる。


「まぁ、この機会に男性の心を掴んで離さないと言うホド女性の美学、大和撫子でも学んでいけよ」
「えっ、何それ!アッシュの心もがっちりか!?」
「もちろんだとも!!………………多分(ぼそっ)」


とりあえず本人の目の前でする会話じゃねぇな、とアッシュは頭を押さえた。



END





お茶の表現が浅い(笑)
専門用語じゃわかんないし…
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