小説(short)

□あの日の君と(上)
2ページ/5ページ

『人は、大切な人のために、強くなれるんです』

白の言葉が、何度も蘇る。


『君には、大切な人が、いますか?』


白は、敵だったけれど、戦わなきゃいけない相手だったけれど、嫌いになんて、なれなかった。
できれば、わかり合いたかった。友達に、なりたかった。

けれど、結局は、戦わなければならなくて・・・。

それでも、白は、なるとに大切なものを教えてくれた。

白の一途な想い、それは“忍”としての存在の意味。“生きる”ということの、意味−−−。


何のために、戦うのか。
何のために、生きるのか。


自分は、考えたことがあっただろうか−−−。




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ