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□1.いたずらするなら俺にしろ!
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――バタンッ


空「悟浄ぉぉ‐!!#」


悟「んだよ猿。うるせェぞ」


宿にて、
悟空は今起きたらしく、三蔵達がいる部屋に怒鳴りながら駆け込んで来た。


八「何かあったんですか?」


八戒がコーヒーを煤りながら聞く。


空「朝起きたら足の裏に猿って書いてあったんだよ!」


ほらっと言うように右足の裏を三人に向ける。



悟「はぁ?ソレ俺じゃねェよ。しかもお前とは部屋が違うだろ!」


空「じゃぁ誰だって言うんだよ!?」


悟空と悟浄はギャァギャァと言い合いを始めた。


八「ハァ…三蔵?」


八戒は新聞を読んでいる三蔵にコーヒーを渡す。


三「何だ?」


三蔵は視線を変えずに煙草を灰皿に押し付ける。


八「最近いたずらが好きですね?」


三「…何の事だ」


そのとき悟空が二人の会話に気づき、


空「えぇっ!?じゃぁ最近のいたずらって全部三蔵がやったての!?」


三「チッ…」


悟「だぁ‐かぁ‐ら言ったじゃねぇか!俺じゃないって!!」


八「何でそんなことを?」

三「コイツと同じ部屋だと煩くて寝れねぇんだよ」


空「そんな理由っ!?」


八「とうとう三蔵がオチャメな方向に…」


三「あぁ?」


悟「ちょっと待て!!」


三人がそれぞれ言っていたとき黙っていた悟浄がいきなり声をあげた。


悟「最近俺には全っ然かまってくれないと思ったらそういう事なのか!?」


空「悟浄?ι」


悟浄は三蔵の元に駆け寄り三蔵の肩を掴んだ。


三「何す…「いたずらするなら俺にしろ!」…ぁ?ι」


八「悟浄、三蔵がかまってくれないからってそんな…ククッ」


空「え?え?」


悟浄の突然の行動に
お腹を抑えて笑いを堪える者が一人。
意味が理解できない者が一人。
そして当の言われた本人は一瞬唖然としたが次の瞬間部屋にはキレのいいハリセンの音が響いた。






end






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