BUS GAMER
□your smell
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「ぉいっ大丈夫か?」
優しく、大きな手が背中を揺すってくれる。
「・・・あぁ」
何とか息を整えた。
・・・のはいいとして、
「何??美柴、反抗期か??」
「・・・・違う。」
「ククッ」
喉で笑われるのは構わない。
バカにされても構わない。
「あんたのせいだ。」
「寂しかったか??」
「・・・・。」
下を向いて黙ると、ぎゅっと抱きしめられた。
「・・・どうだった?俺の煙草」
「・・・不味かった。」
背中から中条さんの温もりを感じる。
「可愛くないなぁ」
大好きな匂いもする。
チュッ・・・。
俺の口の中も中条さんの味がした。
end
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