短編

□記憶
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毎日同じことを繰り返す。朝起きて、着替えて、用意されたご飯を食べて、空っぽのまま外の世界へと踏み出す。

さあ右と左どちらに行こうか。


ああ、“今日”は右に行こう。そういって、右に行き、同じ道を歩んでいく。


最後、なくした記憶の理由は。


お母さんが、お父さんを殺した。お母さんが、自分を殺そうとした。お母さんは、殺せなかった。だから、自分で死んだ。


殺そうとするとに、手が動かなくなって、震えて、首を絞めていた手を離そうとする。離して、母親は自分の手を見て震えた後、台所に走り、自分の手で、頸動脈を切った。


そして、その光景を見て、気を失う。次に目が覚めた時、その日の記憶がなくなっていて、事件は闇の中。


それを、最後に思い出す。


お世話になっているところの、息子がいる。よく声をかけてくれる。息子の方は、一目ぼれのような感じ。


13歳のときから、そんな感じになって、高校生のときにたらいまわしで彼の家に来る。


普段は学校に言っているため合わない。でも、たまに学校帰りと帰りとかにあって、お話しする。
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