短編

□iu
1ページ/1ページ



その、期待のようなものを押し付けられると、身動きがとれなくなる。
期待にこたえなきゃいけないと思うえば思うほど、息が詰まる。

期待しないで。
何も頼まないで
頼りにしないで。
私は、その期待にこたえられるほどの人間じゃないのだから。そんな、できた人間じゃないのだから。だから、お願い。来たいなんてしないで。
押し付けないで。
その願望に、
私は応えることなどできないのです。

それが、できたらどれだけいいか。
それでも、私は自分を最優先に考えるから、
楽な方へ、楽な方へと逃げるのです。

こんなこと、どうしようもない。
どうしようもないんだけど、それでも、
私は…。
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ