短編
□怖いもの
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「ひぃぃーーーっ」
とあるマンションの一室で奇声が上がる。その部屋のカーテンはしまっており、中は真っ暗と言っていい。明かりといえば、唯一テレビの画面の光が部屋にぼんやりと灯る程度。テレビから流れてくるまがまがしい音と共にさっきの奇声がこだまする。
「さっきから、うるさいどすなぁ…。そんな怖いんやったら見なええやろ? 」
アラシヤマは呆れ顔で隣でクッションを抱えながらテレビの画面を見入ってるトットリを見てため息をつく。
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