07/27の日記

06:43
戦場カメラマンと最期
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「戦場カメラマンと最期」は世界観的には日本がもっとも争いをしていた頃のお話
普通の男性と女性が出会い恋が愛に変わった日、永遠を誓い合った日に、赤紙が男性
のもとに届くのです
彼は「お国のため」と戦場に向かいますが本当は「ただ一人愛する女性の住むこの国
が平和になるように」
争いが早く終わるようにと雄叫びを張り上げます
風となり、敵に飛び込む前、胸元にずっと大事にしまっていた写真を抱き抱え泣き崩
れました
「男は決して泣かない」だからあちらこちらで起こる爆発の音、銃声の音、
痛み苦しむ人々の声に隠して愛する女性の名前を叫び泣く
もう一人の主人公は、戦場に派遣されたカメラマン
目の前で繰り広げられる地獄絵図のような世界にシャッターを切り
「これが僕達が生まれた理由なのか・・」と漠然とする

そんな時、ふと目が合った男性とカメラマンの二人
男性は大事に抱えていた女性の写真と遺書をカメラマンに手渡し
「妻に届けて欲しい」と嘆願します

カメラマンの返事も待たずに男性は、敵地に飛び込んでいきます
カメラマンも後から思うと不思議なのですが
抱えていたカメラをかまえ、男性の勇ましい後姿をレンズに収めました

ほんの僅かな瞬間は彼の全てを一発の銃弾で奪い去りました


カメラマンは急いで彼が大事に抱えていた写真と
愛する妻へ向けた手紙と
彼の最期の姿をかたちどった写真を持って彼女の元へと走りました

手紙には震えた文字と、涙の跡がうっすら残っていました
「わたしが願うのは、貴女の幸せ
貴女が暮らすこの国が平和になるように
ずっと、恥ずかしくて伝えられなかったけれど
何よりも貴女を愛しています
できることならもう一度だけ、もう一度だけでいいから・・
貴女に会いたい」

彼女の元に辿り着いた時
彼女はすでに空襲にあい、この世を去っていました
聞いた話だと彼が亡くなった時と同じ日だったそうです

カメラマンはその事実に泣き崩れました
「この争いになんの意味があるのだろう」
手に持った二枚の愛に溢れた写真を並べて
燃やしました
空に灯火を送りました
二人が空の向こうでもう二度とはぐれない様にと
それはお国が終戦を発表した日でした

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06:32
Artifact
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「Artifact」と「戦場カメラマンと最期」は繋がっているのですが、[Artifact]=人工創造遺物
文明が進むにつれて人々は私欲を最優先するようになっていきます
人間が作り上げた欲望(人工創造遺物)は、生まれ持った命を尊いものとせず、「自分さえよければそれでいい」争いが絶えない時期が世界に訪れました 現在でも世界のあちらこちらで争いは行われていますがぐちゃぐちゃした欲望が辺りを埋め尽くすその中で輝く愛のお話へと続きます

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