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□僕が君にすべきことは
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ネウロに連れられた事件現場の帰り道。

「……墓地?」

夜の闇の中で見るお墓は一段と悲しさや寂しさを感じさせられる。


そして、墓地の前に停まっている車を見て驚きを隠せなかった。

「笹塚さんの車だよね。いるのかな」

墓地に足を踏み入れ、私が見たものは……


笹塚さんの涙だった。


お母さんやお父さん、そして妹さんを想った涙に違いない……

綺麗な涙。


声をかけるべきなのかどうなのかさえ分からない私はやっぱり子供で。

だけど、笹塚さんをほってはおけなくて。

「弥子ちゃんか……。どうした?」
「事件の帰りなんですけど、笹塚さんの車が見えたんで!!」
「そう……。送るわ」
「待って下さい……」


どう言ったらいいの?


笹塚さん………


「あの涙は………」
「悪い。心配かけた」
「違うんです!!私が聞きたいのは、謝罪じゃなくって……謝罪じゃなくって……」


貴方が大丈夫である、いつものように私を安心させてくれる言葉。


だったら私に出来ることは……


「一人で抱え込まないで下さい……。何でもいいから笹塚さんの力になりたいです」


僕が君にすべきことは


こうやって僕を安心させてくれる君の優しさに甘えて、お礼を言うこと。


そして、君を精一杯見守ること。


そしたら今まで以上に信頼が生まれるから……
 

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