ABYSS
□理由するのは貴方の天然さ
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「ナタリア、知ってる?マグガヴァン元師の偉大なる力はあのヒゲのおかげなんだよっ!」
「まあ!そうなんですの?アニスは何でも知っていますのね!」
「まーね♪」
ナタリアはアニスのからかい半分の嘘によく騙されます。まあ、見てて面白いので私もつい、からかってしまうのですが。
「ナタリアー?」
ガイのツッコミも本人には全く聞こえてません。
その方が私にとっては好都合なのですが。
「何だか、感じがいつもと違いますねぇ。ナタリア」
「あら、そうでしょうか?」
「はい」
「それはきっとあれですわ!アニスちゃん特製☆お肌つるてかりんドリンクを飲んだからですわ!」
「はい?」
「お値段なんと、一本一万ガルド!朝、夕、夜と飲むと一週間もすればお肌がつるてかりんに!とアニスが言ってましたの!!」
拳を作り、力説ひとつ。
「なる訳ないでしょ?アニス……?」
「あははー……。ごめんなさーい」
「まー。いいじゃありませんか」
「大佐?」
ナタリアの顎を親指と人差し指ではさみ……
ちゅ。
「もー!大佐ってば☆」
「ナタリア♪私は貴方に美の力を送ったんですよ♪ほら、肌がみるみるうちにつるてかりんに♪」
「まあ!確かに!何だかいつもと感じが違いますわ!!」
君の天然さはアプローチするのに丁度いい。
(大佐!美の力をもう一回送って下さいな!)
(なっ!!なな!!)
(効果が切れてしまったみたいですの……)
(しませんよ!!)
(どうしてですの?)
(………/////)
(どうしてなんですの?)
(………//////)
ツンデレおじさんと天然姫様大暴走!!