ときどき、あたしの夢に出てくる男の子。
満月を見上げるその背中はとても淋しそうで、儚い。

彼を抱き締めてあげたくても、地面に足がくっついたように動かない。

そんなあたしに気付いた男の子は、ゆっくりと振り返った。その子の顔は暗くてよく見えないけど、泣いている気がした。


ずっとそばにいるって
約束しただろっ



そして必ず夢はここで終わる。

起きた時、あたしは後悔の念に駆られていた――…。





[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ