暗い系の小話

□連鎖する死
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恋人が死ぬ

殺害される

最愛の者の死

愛しき者の死

私に残されるのは

殺人犯への憎しみと

彼がいないという、皮肉な現実………。

何の役にもたたない警察への苛立ち。

いないはずの彼が私に呼び掛けた。

『早くおいでよ、俺は此方だよ。』

あぁ彼は死んでなかったんだ。今までのは私の見た夢なんだ?

廃ビルの屋上に虚ろな目をしたひとつの影がたつ………。

『早く此方だよ。』

影は頭に語りかけてくる声の主の方へ近づいて行く。


いつの間にか影はフェンスを越えていた…………そして一歩一歩ゆらゆらと歩いて行って…………屋上から飛び降りた。



誘う

誘う

死は

死の連鎖を

↑の死はまた新たな死を呼び、

↑の死もまた新たな死を呼ぶ、

そうして永遠に繰返される…

死の連鎖。

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