暗い系の小話

□悲しみの籠(かご)
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愛しき者は籠の中

哀しみという籠の中

憎しみという名の薔薇の鎖で繋がれて

痛みという名の薬を与えられ

小さな世界で生(せい)して死(し)して

一生懸命ということを忘れ

痛み、憎しみ、哀しみ、
に囚われて

一生をただ傍観しているように生きて



息絶えて逝く

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