☆短編集☆

□じょうかぁ
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「また、ジョーカーが来たぞ!!」



「全員配置に着けェ!!」



鬼山警部の声によりみんなが配置に着く。


(はぁ…また来たのかあの怪盗……。もう、一億円以上する代物は無いはずなのに……。)



私は、そう思いながら、ジョーカーが来るのを待つ。
誰が来るかと思ったら、同僚の黒曜さん。



「今、鬼山警部に言われたんだけど、俺とお前は裏口を守れだとよ。」



黒曜さんはそう言って私の手をグイグイ引っ張って誰も居ない裏口まで来た。
裏口は厳重に鍵がしてあって警備が甘くなっているみたいだ。



『不用心だね。ジョーカーがくるってのに…。』



「あぁ……こんなもの…




に解除できないとでも思ってんのかね……?」



『!?ジョ…ジョーカー!!?』



「ピンポーン♪」



ジョーカーはそう言って、イメージガムの変装を解く。



『な……なんでっ!!黒曜さんは!?』



「そっちの心配かよー。」



ジョーカーはぶぅと不貞腐れている。



『わ……私に何の用よ!?』



「……さっきさー。アンタ、『不用心だね』って言ったけど……
アンタの方が凄く不用心だぜ?」



ジョーカーはそう言って、私にキスをした。



……ってキスΣ!!?



私が口をぱくぱくさせていると、ジョーカーはクスッと笑って言った。



「まさか、初めてだったの?……まぁ、今回は一億円以上の価値のモノを盗ませていただいたから、退散するかっ☆

因みに、俺が何で最近日本に来るかっつーのは、アンタを盗むタイミングを見てんだよ☆
オ・ルボワール☆」



ジョーカーはワハハと笑って、夜の街に消えていった。



盗まれた
(!!しまった!捕まえるの忘れてた!)
(おーい!なんで裏口にいるんだ?お前?)
(こ……黒曜さんっ!)


〜END〜


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